日々、想ふ

みなさん、こんにちは

昨日は更新できずすみません。
昨夜、アルテ崎山店にて
打ち合わせと新聞の取材があり
出かけていました。

来たる10月10日に
「10.10空襲を風化させない市民の集い」が
開催される事になっていて
そらは歌で出演する事になっています。

他にも、いそざきちえさんの絵本の読み聞かせ
さどやんさんによる紙芝居、知念良吉さんの歌
など、盛りだくさんの内容です。

このイベントは、10.10空襲について
広く知っていただけたら...との思いで
始まったもので、今回で17回目を迎える
とのことです。

沖縄戦、と聞くと、多くの方は
アメリカ軍が沖縄本島に上陸した後の
地上戦からだと認識していると
思います。俺もその一人でした。
しかし、その数ヶ月前の10月10日、
いつものような朝を迎えていた
人達に向け、たくさんの爆弾が次々と
投下されていったそうです。
その惨状は言葉では言い尽くせないほど...
那覇市では、実に90%が焼け野原に
なったそうです。

多くの方々が命を落としました。
しかし、一人一人の命を、人生を
奪っていった、確かにあった出来事が
有耶無耶にされていること、知られていないこと
それが現状です。
そこで亡くなられた方々が
何で亡くなったのか、そして何より
生きていたんだ！という事実が
なかった事のように風化していくのは
あまりにも残酷で、悲しい事だと
思います。

アルテの霜鳥さんをはじめ、10.10空襲を
風化させてはならない！と、意を共にする方々の
ご尽力もあり、近年、少しずつではありますが
メディアにも取り上げられたり、この事を
知る、耳にする方々が増えてきている事は
本当に喜ばしい事だと思います。

毎年、那覇市で開催される「那覇大綱挽き」
これには多くの方々が足を運び、綱を挽き
盛り上がりを見せています。
また、その綱の大きさは、ギネス記録として
世界にも知られるものとなっています。
しかし、その大綱挽きが何故始まったのか...
という由縁を知る方は多くはありません。

10.10空襲により、那覇は壊滅的ダメージを
受け、多くの方々が犠牲となり
助かった方々も、絶望されたり、暗く沈んだ
空気が漂っている中、今度は地上戦...
さらに多くの方々が犠牲となりました。

戦後、犠牲となった方々の御霊を慰める事と
復興を目指す市民県民を元気づけよう！との
思いで、那覇の大綱挽きが始まったそうです。

今はお祭り的な要素で盛り上がっているんだから
きっかけなんてどうでもいい...そういう話で
この盛り上がりに水をさすな...そういう意見もある
と聞くと、残念に思います。

確かに、お祭りとして盛り上がるのは良い事だと
思います。きっと、綱を挽く事で多くの方々が
楽しみ、元気になり、景気づけでいると思います。
そして、沖縄戦で犠牲となられた方々も
この様子を、あの世から楽しみに見られていると
思います。
そこに、歴史を知った上で臨む、という要素が
加わればなお良し...そう思います。

温故知新という言葉、俺は大好きなんですが
歴史は単に、過ぎ去った事で片付けるのではなく
現在を形成する元となった事、そう捉える必要が
あると思います。
すべてがポッと湧いて出てきたのではなく
繫がり、受け継がれてきたものや、そこから
派生して生まれてきたものなのです。

これから、一人でも多くの方々に
この事を知っていただける事を祈りつつ
そらも、歌で伝えていけたらと思います。



打ち合わせ、取材が終わった後、
アルテ崎山店では、飛び入りライブが
開催されました。俺もしばらく残り
出演していた方の歌を聴かせていただきました。
この日出演されたのは、なんと高校生！
トップバッターは、首里高校の男の子。
ギターを弾き、歌うスタイル。
とてもいい声をしていましたよ！
続いて登場したのは、こちらも高校生。
ギターを弾き、歌う女の子でした。
この子もまた、いい声をしていて
しかもオリジナルソングの完成度も高い
ものがありました！
この後にも、続々と飛び入りで出演された
方々がいらっしゃったようなんですが
予定が入っており、泣く泣くアルテを後にしました。

俺が聴いた、若きアーティスト達も
きっとこれから、いろんな経験をし
吸収し、さらに光り輝いていくんだろうなぁと
思いましたし、そら自身の事も思いましたよー！
あ、俺らもまだ「これから」の途中なんだよな！って。
気持ちも新たにできた、昨日の出来事でした。